「ＲＥＢＡＮＤＹ杯」（２日、伊勢崎）

　長年オート界をけん引してきた“絶対王者”高橋貢（５２）＝伊勢崎・２２期＝が、開催初日１１Ｒに出走し、７番手から鋭く追い上げて快勝。通算１６３７勝となり、オートレースの歴代最多勝利記録を更新した。

　従来の記録は小林啓二（引退）が２０１５年１１月６日に船橋９Ｒで達成した１６３６勝で、８年３カ月ぶりに塗り替えた。１９９１年６月２８日の選手登録から３２年７カ月での快挙。

　試走で大月渉（伊勢崎）が落車して７車立て。試走２８の高橋が記録への期待もあって断然人気に推された。逃げた伊藤幸人（伊勢崎）を小林賴介（浜松）が２周バックでまくって先頭に立ったが、菅野仁翔（伊勢崎）が４周３角で小林を差して逆転。単独４０線８枠の高橋は７番手から徐々に進出し、６周１角で菅野を差して抜け出した。

　前人未到の記録を達成した高橋は「長いことやったんだなという実感が大きいのと、ホッとしたと言うか。でも、あまり意識はしていなかった。１６３７回、お客さんの期待に応えた数字。お客さんに感謝ですね。明日の１勝が大事。１６３８勝に全力で立ち向かいたい。あとから伸ばしてくる選手のモチベーションになるためにも、より数字を伸ばしていきたい」と話した。

　同選手はＳＧ最多優勝（２１回）Ｇ１最多優勝（飯塚将光とタイの２８回）、グレードレース最多優勝（７６回）、歴代最多優勝（２１５回）、ダブルグランドスラム（各ＳＧとも２回以上優勝）などの記録も保持している。

　今節は最終日の４日まで走り、次節は２０～２５日に川口で開催されるＳＧの全日本選抜オートレースに出場予定。そこで史上最年長ＳＧ制覇にチャレンジする。