【ボート】住之江一般戦 小池哲也が地元住之江で完全Vの圧勝
「BTS大和ごせ開設10周年記念競走」(8日、住之江)
1号艇で人気を背負った小池哲也(34)=大阪・113期・A1=がイン速攻で快勝。昨年9月の戸田以来、通算2回目の優勝を開幕10連勝の完全Vで飾った。2着は馬野耀、3着は石川吉鎬と地元大阪勢が表彰台を独占した。
主役の座を最後まで守り切った。「ペラをちょっと叩いて、しっかり合わせた状態でレースに行けた」と万全の態勢で迎えた優勝戦は、インからコンマ08の速攻で先マイ敢行。素性確かな89号機は後続に付け入る隙も与えず、逃げ切りで圧勝。開幕から10戦10勝、堂々の完全Vで今年初Vを勝ち取った。
「ほんまにうれしいですね」と住之江での初優勝にニッコリ。「3日目の5号艇で1着を取れたときに、これは狙いにいっていいんじゃないかなと。5日目の6号艇の時も、前付けに行くしかないと思った」と積極的なレースで白星を量産し、住之江では2018年5月、木下翔太(大阪)がルーキーシリーズで記録して以来となる完全Vを達成した。
今節のA1は小池ただ1人だったが「このシリーズが決まってから気合を入れないように、と思っていた。気合が入るといいことがないので、マイペースでやってきたことをしっかり出そうと思った」とあくまで心構えは自然体。「だからいい落ち着きでレースに行けましたね」とスムーズなレース運びは小池に大きな偉業をもたらした。
当地前節のルーキーシリーズでは、弟の小池修平(大阪)が優出6着。後輩の石本裕武(大阪)がデビュー初Vと大暴れしたが「僕はそういうタイプではないので、しっかりとこつこつ、またやっていきたい」。これからも独自のスタイルで存在感を発揮していく。