【ボート】宮島G1 山口剛がイン逃げ完勝 地元G1初制覇
「中国地区選手権・G1」(15日、宮島)
1号艇の山口剛(41)=広島・91期・A1=がイン逃げで完勝。通算12回目のG1優勝で、地元のG1は初制覇となった。2着は4コースからさばいた大上卓人(広島)。3着に浜先真範(広島)が続き、地元勢が上位を独占した。
内容は不満でも、結果とファンの声援が喜びに変えた。山口がイン逃げで完勝。「60点」と辛い評価を付けたものの、ゴール直後のガッツポーズからウイニングラン、表彰式と満面の笑みを見せた。
地元でのG1初制覇だが、地区選手権では感慨には浸れない。「周年を勝つか、また宮島でSGができたときに勝ったら涙が出るかも」。SG・クラシック(3月15~20日・戸田)はF休みで不参戦。心の底から喜ぶのは、ここではない。
昨年は上半期で一般戦回りを強いられ、何とかたどり着いたグランプリでは転覆にFと散々。その失敗を経て「グランプリを宮島に持って帰りたい思いは、強くなっている」ときっぱり。その雪辱へ向けて、F休み後の3月からエンジンを再点火する。