【オート】浅倉樹良がデビュー最速Vを達成 “破常識”の超新星が22日目、10連勝で決めた
「上毛新聞杯」(15日、伊勢崎)
1月25日にデビューしたばかりの浅倉樹良(じゅらん、24)=伊勢崎・37期=が、開催最終日12Rの優勝戦を逃げ切り、無敗の10連勝で優勝。デビューから22日での優勝は最速記録。従来の記録は青山周平(伊勢崎)が2011年9月2日に船橋で達成した35日で12年5カ月ぶりに13日短縮した。
デビュー10走目の優勝は1999年6月7日の竹中修二(飯塚)とタイ記録。勝ち上がり取得節のデビュー3節目(2節目までは優出権利がない)の優勝は99年の竹中=37日目、同99年の木村武之(浜松)=14走目、60日目、03年の亀井政和(伊勢崎)=13走目、38日目、11年の青山=13走目に次いで5人目。
試走で自己最速の3・34を出した浅倉がハンデ差もあって断然の1番人気。レースは最重ハンデの50メートル前の0線からスタートした浅倉が快調に逃げ、30線3枠から2番手追走の亀井政和(伊勢崎)を、30線4枠の森村亮(伊勢崎)が1周3角で差して猛追。しかし、浅倉が約9メートルの差をつけて、上がり3秒416のタイムで逃げ切った。
「素直にうれしいです。師匠(竹本修)や先輩たちからいろいろアドバイスを受けて、エンジンは仕上がっていました。準決で37とイマイチだった試走も34が出たし、ミスしないよう乗りました。これからも頑張ります」と愛嬌(あいきょう)たっぶりのメガネ顔で樹良スマイル。
デビュー節(1月25~28日)が、2着に58、70、41、12メートル差の4連勝。2節目(2~4日)が、12、35、30メートル差の3連勝。そして今節が30、26、9メートル差の3連勝。超新星が怪物級の走りで楽々と記録を更新した。
デビューからの10連勝は青山の12連勝(13走目の優勝戦はフライング)に続き史上2人目。オートレースが勝ち上がり制度になった75年以降、10連勝達成は史上13人目で現役10人目。
浅倉は99年6月4日生まれで、東京都出身。身長158センチ、体重50キロ。指導員は竹本修。目標はレース展開が面白く、最後まで目を離せない中村雅人選手。3歳からポケバイを始め、ロードレースへ。競走車名のドリーメンJは、夢を追う男・ジュランの意味。座右の銘は“常識を覆す”だ。
次節の伊勢崎(26~28日)で、青山が持つデビュー12連勝の記録更新を目指す浅倉。SG・全日本選抜(川口)の直後でS級が不在の開催。あっさり13連勝&連続優勝して“常識を覆す”可能性は十分ある。