【オート】金子大輔が川口全日本選抜で9年ぶりのSG制覇 相性抜群の走路で逃げ切りV
「全日本選抜オートレース・SG」(25日、川口)
金子大輔(43)=浜松・29期=が2枠から逃げ切り、9年ぶり2回目の大会制覇を飾った。SG制覇は3回目。優勝は今年2回目で、通算49回目。2着に大会連覇を狙った鈴木圭一郎(浜松)、3着には有吉辰也(飯塚)が入った。SG4連覇を目指した青山周平(伊勢崎)は5着、女子の佐藤摩弥(川口)は8着だった。
長い間、名脇役に甘んじてきた金子が雨走路で9年ぶりに頂点に立った。昨年の浜松大会は鈴木圭の準Vだったが、1年後にリベンジを果たした。今節は準パーフェクトV。今年は25走で〈15、6、2、2〉と超堅実だ。
レースは3枠の青山が02のトップスタート(S)を決めたが、すぐ内の金子も04Sと半車身差で我慢。1周2角で青山を突き放して逃げ切った。2、3番手を追走した青山と有吉に、4周2角で鈴木圭が切り込み、切り返した有吉が2番手に浮上。鈴木が8周3角で有吉を差したが、先頭の金子には9メートルも離されてのゴールだった。
開口一番「たまにはいいでしょう」と笑顔で語った金子。「いつも青山君と(鈴木)圭一郎君に(SGを)取られているので、同じ選手として2人が乗っている時に勝ててうれしいです。Sは青山君、さすがに速いなと思ったけど、1周1~2コーナーで抑えられて良かった。きょうのエンジンなら20周でも走れた。もう相性がいい川口に移籍します」とジョークも飛び出した。
今回の優勝で脇役のイメージを払拭した金子。次節に出場予定の川口G1・開設記念グランプリレース(3月6~10日)で、再び鈴木圭や青山らを相手にV争いを繰り広げる。