「デイリースポーツ賞」（１５日、多摩川）

　１号艇の下寺秀和（３１）＝広島・１１２期・Ａ２＝がインから逃げ切り優勝した。通算３回目、多摩川では初Ｖとなった。２着には久田敏之（群馬）、３着には金子和之（埼玉）が入り、３連単は１１５０円の本命決着となった。

　人気を集めた下寺がきっちり逃げて多摩川初Ｖを決めた。進入は枠なりの３対３。コンマ１４のスタートを決めると１マーク（Ｍ）を先制して、そのままＶゴールを駆け抜けた。２０２２年４月の徳山一般戦以来、通算３回目の美酒となった。

　「１Ｍの初動が浅くて、前検ではどうしようかというレベルの足だったけど、ペラは（前回が）萩原秀人さんだったから間違ってないと思い、２日目のセット交換をしてから良くなった。乗り心地に加えて行き足、ターン回りは優勝戦が一番良かった」と笑顔を見せた。

　５月に引退した師匠の出本正博さんにもいい報告となった。「でも、本来はＧＷ開催の地元で勝ちたかった。優勝戦２号艇で３着だったので」と後悔するも「優勝を重ねて必ず記念に乗りたい」とＡ１復帰へ今後の活躍を誓った。