「レディースチャンピオン・プレミアムＧ１」（１１日、福岡）

　熱い女子の戦いもいよいよ最終日。最後に熱視線を送るのは、もう一度遠藤エミ（３６）＝滋賀・１０２期・Ａ１＝ちゃん。予選ラストは、３コースからまくって１着。逆転で予選トップ通過を決める価値のある１着。優勝戦１号艇が懸かった準優勝戦でも、うねりがある中、しっかり回って優出を決めました。

　福岡で思い出すのは２０２１年のプレミアムＧ１・クイーンズクライマックスです。あの時は連日、枠番抽選で１号艇を引き当てる強運も、結果は一度も逃げることができなかった。あの時を「あれは回り過ぎでしたね。全くつかみが来てなかった」と振り返った。「今でも回転計は付けています。でも、回転計には頼りすぎないようにしています」と数字はあくまでも目安で、自分の体感を大事にしている。それがエミちゃんの強さの秘密なのかもしれない。

　１２Ｒ　３度目の女王の座に王手。あの時の悔しい思いは絶対に生きてくる。優勝戦もうねりはあるだろう。それでも準優の走りを見れば大丈夫。エンジンもエミちゃんが一番出ている。同じ福岡水面でリベンジだ。負けるなエミちゃん！１２３、１２４の２点で。（ＪＬＣ専属解説者・徳増宏美）