【競輪】平塚オールスターは古性優作が制圧 窓場千加頼目標から伸びて2回目のAS優勝
「オールスター競輪・G1」(18日、平塚)
最終日11Rで決勝が行われ、古性優作(33)=大阪・100期・SS=が前を託した窓場千加頼(京都)に乗って、ゴール前で差し切って1着。ファン投票1位の期待に応え、2021年(平)以来2回目のオールスター制覇を決めた。G1は昨年の寬仁親王杯(弥彦)以来で通算7回目の優勝。同時に4回目のKEIRINグランプリ(12月30日・静岡)出場も決めた。2着は窓場で近畿ワンツー。3着には先行した新山響平(青森)が入り、地元期待の松井宏佑(神奈川)は4着だった。
ゴール直後は右手で、さらには両手を広げて何度もガッツポーズ。鮮やかな差し切り勝ちを決めた古性が、喜びを爆発させた。「うれしかった。(ファン投票1位で)ここで優勝できれば気持ちいいと思っていたが、何とかできてうれしい」と満面の笑みで汗をぬぐった。
自らSを取り、その後の展開は同じ100期の窓場に託した。北日本4車が動いてくるといったん引いて、最終2角から発進した相棒にピッタリとマーク。最後の直線で脚を伸ばし、ゴール前で差し切った。
古性が何よりも喜んだのが、窓場の覚醒。「学校(日本競輪選手養成所)時代は僕が目標にしていた」と振り返り、今回の活躍を「そういうポテンシャルの選手。これが普通の千加頼」と絶賛。自身2回目のオールスター制覇だが「きょうの僕、何もしてない。ただ千加頼が強かった。千加頼と一緒に走れたのがうれしかった」と、コンビでつかんだ最高の決着を一番の収穫とした。
古性自身、今回は順調な勝ち上がりとは言えなかった。初日ドリームレースは3着。その後も1着は2日目11Rだけだったが、調子は徐々に上げていった。「きょうが一番感触が良かった。開催中に修正できたのが良かった」と振り返る。
今年はこれがG1初制覇だが、決勝にはここまで4戦すべて進出。「優勝する確率は上がっていると思ったんだけど」。22、23年に比べると遅くなったが、グランプリ出場もこれで確定。窓場という頼もしいパートナーも新たに手に入れ、23年MVPがここから加速する。