【ボート】渡辺和将が徳山デイリー杯V 鮮やかまくり差しで21場目の優勝

 「デイリースポーツ杯争奪戦」(4日、徳山)

 渡辺和将(34)=岡山・103期・A1=が3コースからまくり差しで1着。今年初Vで2023年12月平和島一般戦以来、通算29回目の優勝を飾った。2着には1号艇の土屋南(岡山)、3着には4号艇の後藤正宗(静岡)が入った。

 格の違いを見せつけた。渡辺がコンマ14のトップスタート(S)を決めて艇間を貫いた。「うれしいです。全ての足が良かった」。土屋、山崎祥(山口)の若手勢が内枠に控える中、卓越したS力でスリット攻勢。土屋に逃げを許さず、強烈な出足を生かして1マークを抜け出した。

 徳山初優出、初優勝を飾り、これで21場制覇。「それはレース前に分かっていました。全24場制覇は目標にしているので良かった」と手応えをかみしめる。残るは江戸川、浜名湖、大村。大記録に向かって歩を進める。

 もちろん、全場制覇だけでは満足できない。「SGを取れるように頑張ります」と、23年3月のクラシック(平和島)以来となるSG出場&優勝が大目標だ。ここぞの勝負強さが光る岡山のエース候補。渡辺がこの優勝で勢いを加速させる。

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