【ボート】丸野一樹がG1連続Vへ予選トップ通過 現役引退した友の思いを背負って走り切る

 「浜名湖賞・G1」(6日、浜名湖)

 丸野一樹(33)=滋賀・109期・A1=が得点率トップタイながら上位着順差で予選を1位通過した。前節の徳山周年に続く、2節連続のG1制覇へ大きく前進した。

 予選最終日の4日目。前半3Rは2コースから4着。それでも、後半11Rはインから豪快ターンを決めて3勝目を挙げた。「全体的に上位で高いレベルをキープできています。Sもしっかり行けています」と節イチ級の足は揺らがない。7日の準優12Rではしっかりとイン戦をものにする。

 友の思いも背負って戦う。10年以上の交流がある阪神・秋山拓巳が今年限りで現役を引退。「競技は違うけど、互いに切磋琢磨(せっさたくま)してやってきた。残念ですけど、プロの世界で15年やるってすごいですよ」とたたえた。丸野自身も京都府立桃山高では「5番・捕手」としてチームをけん引した元高校球児。同じ1991年生まれ、そして“野球人”としての絆-。寂しさはあるものの、秋山の決断に敬意を表した。

 G1・2節連続Vとなれば、今年1~2月に浜名湖周年、芦屋九州地区選手権を制した峰以来。11月のまるがめ周年後からF休みに入るため、SG・チャレンジカップには出場できない。年末のグランプリを見据えれば、是が非でもほしいタイトルだ。丸野が気迫の走りでまずは優勝戦の切符をつかみ取る。

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