【ボート】峰竜太が浜名湖周年連覇へ闘志 超一流のメンタルで大勝負を楽しむ

 「浜名湖賞・G1」(7日、浜名湖)

 峰竜太(39)=佐賀・95期・A1=は1号艇だった準優10R、深谷に差しを許して2着。「思ったよりサイドが掛かった。自分も出足はいいなと思っていたが、深谷も良かった」。それでも、トップ級の足は不変だ。「何ならこのままいきたい。ワンチャン狙っていく」とみなぎる自信は揺るがない。

 ターン技術、Sの精度、整備力…。どれをとっても超一流だが、メンタルも常人とは一線を画す。「レースを楽しめている。そうあるべきだと思うし、そんな自分をいいな、と思いますね」。重圧がのしかかる緊迫した場面でも力みは一切ない。ボート界の頂点に立つ男は「エンジン出しから、駆け引きから、どんな若手よりも楽しめている」と言い切った。

 これまでは「ボートレースを好きだったのが嫌いになるくらい、いろんなプレッシャーがあった」と自らを追い込んでいた。だが、心境の変化の理由を「定松(勇樹)が優勝してからですね。僕の後(を担える若手)が出てきてくれた」と説明。今年のSG・オールスター(多摩川)を制した弟子の活躍に目を細めつつ「燃え尽きるところでした」と、開放されたような笑みを浮かべた。

 8日の優勝戦は4号艇で登場する。「勝つとしたらSでしょうね」と戦略の一端を口にした峰。誰よりも重い重圧を背負い、誰よりもボートを楽しむスターが、浜名湖周年の連覇をつかみ取る。

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