【競輪】川崎G3 福田知也が2回目のG3制覇
「大阪・関西万博協賛競輪・G3」(14日、川崎)
南関ライン3番手から進めた福田知也(42)=神奈川・88期・S2=が、最終2角で切り替えた和田真久留(神奈川)に乗って進出。直線でその和田の内から脚を伸ばし、ゴール前で突き抜けて快勝。22年の松山以来となる2回目のG3制覇を達成した。2着は和田で地元ワンツー。3着には諸橋愛(新潟)が入った。
最後はバンク特性を知り尽くす地元ベテラン・福田の巧みなコース取りが決め手となった。最終2角で切り替えて前の藤井侑吾(愛知)-山口富生(岐阜)を追った和田に乗って浮上。4角ではその和田の内に進路をこじ開けて脚を伸ばした。
「真久留君と、先行した(佐々木)真也君(神奈川)の頑張りのおかげ」と前をたたえつつ「川崎はあそこが伸びるところ。真久留君の勢いをもらいながら行ければと思って」と、ホームバンクならではの選択が奏功した。
点数が下がり気味の中で、課題に取り組んだ成果が出た。「普段はやらない中割り。セッティングを寄せて、狭いところでも行けるように。9車でも戦えるように」。和田の内をちゅうちょなく突破し「今回で感じがつかめた。コツコツやって1班の点数を確保したい」と納得顔。強力先行型の多い神奈川勢だが、マークする福田の存在も無視できなくなってきた。