【競輪】大西貴晃が地元の別府G3でS級初V 番手まくりで戴冠「気持ちが入りました」
「大阪・関西万博協賛競輪・G3」(14日、別府)
大西貴晃(32)=大分・101期・S2=が逃げた阿部将大(大分)の番手から抜け出して地元G3でS級初Vを手にした。2、3着は九州3、4番手の小川勇介、園田匠(ともに福岡)。6車連係の九州勢が上位を独占した。11Rのガールズ決勝では石井寛子(東京)が今年13回目のVを4連勝で成し遂げた。
デビュー13年目の大西がS級初Vを地元G3の大舞台で成し遂げた。高校の後輩で同門の阿部が突っ張り先行に出るとピタリと追走。単騎でカマしてきた山本伸一(奈良)を2角でけん制して、勝負どころの最終バックで番手まくりを放つと、ライン3番手から脚を伸ばす小川を振り切った。
「山本さんを止めたが、後ろを固めてくれた先輩たちのことも考えて番手から出させてもらった。最後は自分もいっぱい。(小川)勇介さんが伸びていたので2着だと思った。ガッツポーズをする余裕はなかった」。優勝の喜びよりも、ホッとした表情で振り返った。
「G3で初決勝、そして地元。気持ちが入りましたね。九州一丸となって優勝させてもらった。それが一番うれしい」。これで阿部が優勝した7月の別府記念に続き、地元勢による別府G3連続Vを達成。数多くの名レーサーを生んだ豊後の国がますます活発になってきた。