【競輪】京王閣G3 唯一S級の森田一郎が豪快にまくって125期対決で1着「埼玉の先輩を引っ張る!」
「ゴールドカップレース・G3」(29日、京王閣)
125期で唯一S級に特別昇級している森田一郎(23)=埼玉・125期・S2=が最終バック4番手から踏み上げて1着。最終日6Rの企画レースとなるルーキーシリーズプラスを制した。
負けられない戦いだった。125期の在所成績2位で、卒業記念レース優勝と輝かしい実績を残した。今年5月のデビュー後も1着を量産。7月の本格デビュー戦の大宮は準優勝と悔しい思いをしたが、8月の京王閣からチャレンジ、A級1、2班戦を18連勝して特別昇級。125期の一番乗りでS級に昇格した。それだけに今回はA級在籍の6人相手に絶対に勝ちたかった。「きょうは勝ちにこだわりました。打鐘過ぎに阿部(英斗)君との併走になったけど、こだわらず下げて力勝負しようと思いました」とS級のプライドできっちり勝利を手にした。
今後は競輪一本で埼玉ラインを引っ張っていくつもりだ。「ナショナルチームの強化指定は年内で終わると思う。来年は埼玉に戻って師匠(山信田学)の元で練習をする。S級初戦の岸和田でS級選手の強さを体感した。チャレンジ、A級は力で勝てたけど、S級ではまくりだけでは勝てない。ラインの力が必要だと改めて感じた。これからは前々に攻めていき、ラインの選手と力を合わせて戦っていきたい。将来は埼玉の偉大な先輩たちの前を走れる選手になりたい」と言い切った。
競輪一本に絞った森田一郎のこれからの活躍に注目したい。