【競輪】四日市記念 新山響平が2年ぶりに優勝 番手まくりで通算5回目のG3優勝
「泗水杯争奪戦・G3」(10日、四日市)
12Rで決勝戦が行われ、新山響平(31)=青森・107期・SS=が最終3角から番手まくりを敢行して1着。2022年11月のG1・競輪祭(小倉)以来の優勝を飾って520万円を手に入れ、今年の獲得賞金ランキングは7位に上昇した。バック4番手から仕掛けた寺崎浩平(福井)が2着、新山マークの佐藤慎太郎(福島)が3着に入った。
S級S班になって初めての優勝。表彰式で「2年も優勝できずに恥ずかしいです」と言うと、ファンからは「待っていたよ」との声援。「お待たせしました」と笑顔で応えると拍手喝采だった。
中野慎詞(岩手)-新山-佐藤-大森慶一(北海道)の北日本カルテットは初手が4~7番手。寺崎-三谷将太(奈良)に赤板のかなり前から抑え込まれ、中野はいったん6番手まで引いて打鐘前からスパート。大森が離れ、先に踏んでいた寺崎に4番手を取られたが、中野はハイペースで逃走。最終バックで寺崎がまくり上げると、合わせて新山は3角から番手まくりを敢行。外を踏む寺崎を抑え、新山はVゴールを駆け抜けた。
G3優勝は郡司浩平(神奈川)と同着だった2020年3月の玉野記念以来で通算5回目。「久しぶりのナイター。何とか(体調面などを)合わせることができました。競輪祭も優勝できるよう頑張ります」。G1・競輪祭(19~24日・小倉)では、2年ぶり2回目の優勝へ全力を尽くす。