【競輪】芦沢辰弘が松阪でG3初制覇 長島大介の攻めに乗って鮮やか差し切り
「施設整備等協賛競輪 The Leonids Cup・G3」(17日、松阪)
芦沢辰弘(36)=茨城・95期・S2=がホーム先行の長島大介(栃木)を差し切り、G3初優勝を飾った。長島が2着に逃げ粘り、ラインの3番手を固めた海老根恵太(千葉)が3着に入った。
自力選手は目標の長島だけ。先行1車で芦沢の位置は西村光太(三重)、塚本大樹(熊本)に狙われる可能性もあった。「この位置を守り切ることが僕の使命だと思っていました」と、気合を入れて臨んだ決勝だが、長島がラインで出切れるように最終ホームで外をカマし、無風で絶好の番手戦がかなった。余力十分に最後は差して関東ワンツーを決めた。
強いラインの信頼関係がある仲間のおかげで勝ち取った初G3タイトルは格別だ。「同じ世代で長い連係実績がある。長島の後ろで取れて本当にうれしいです」と顔をほころばせた。
腰痛でここ数年、思うような活躍、走りができていない。ビッグレースも一昨年8月のG1・オールスター(西武園)から出場できていないが、この優勝で来年のG1・競輪祭(25年11月19~24日・小倉)の出場権が獲得できた。「今はG1が遠く感じます。長島には来年またG1でお願いしますと言われたし、1年後に向けて準備していきます」。モチベーションが上がったガッツマーカーは腰痛とうまく付き合いながら以前の強さを取り戻していく。