【ボート】瓜生正義がイン逃げ快勝で福岡周年V2「やっぱり地元で勝つのはうれしい」
「福岡チャンピオンカップ・G1」(13日、福岡)
1号艇の瓜生正義(48)=福岡・76期・A1=が人気に応えてイン逃げ快勝。当地周年は2007年の54周年以来17年ぶり2回目、当地特別戦は7回目(SG3回、G1・4回)のVを決めた。2着は4号艇の大上卓人(広島)、3着は3号艇の渡辺浩司(福岡)が入った。
これぞ千両役者だ。瓜生が最後も圧倒的な人気に応えて堂々の押し切り勝ち。「最後はお客さんも多かったし、勝てて良かった。やっぱり地元で勝つのはうれしい」。予選1位からの王道Vで主役の任務を全うした。
決定打は序盤から軽快だったエンジンパワー。手にした25号機は中堅ランクのエンジンだったが、ボート界屈指の整備巧者の手にかかると一変。「伸びはずっと良かった。優勝戦は課題だったターンでのトルクも出て今節で一番の足だった」。当地で無類の実績を誇る大エースに超抜級の機力が備われば他艇になすすべはなかった。
次走は2年ぶりの出場する大一番のSG・グランプリ(17~22日・住之江)。地元で大仕事を果たしたが、気持ちは既に3日後の前検へ向いている。「ここで一段落せずに、そのままの勢いで行きたい。今の優勝で喜び過ぎるといけないので、逆に気を引き締めていきたい」。“走る選手会代表”がボート界最高峰の戦いで新たな1ページを開く。