【競輪】静岡GP連載 玉袋筋太郎 昭和あるあるグランプリ①古性優作
競輪界最高峰の競走で優勝賞金1億4000万円の「KEIRINグランプリ2024」が30日、静岡県の静岡競輪場で実施される。そこで昭和を振り返った「玉袋筋太郎の#昭和あるある」を出版したばかりの玉袋筋太郎が出場選手9人を昭和あるあるに例えて分析。「さらば昭和99年 昭和あるあるグランプリ」と題して、車番順に9人を紹介していく。
今年は昭和がずっと続いていたとしたら99年。来年は記念すべき100年なんだよ。だから「さらば昭和99年」をタイトルに入れてもらったよ。
1番車は古性優作。オールスター(平塚)、寬仁親王牌(弥彦)とG1を二つも優勝した。古性といえばヒゲ。昭和あるあるに例えたら「ヒゲダンス」だよな。
8時だョ!全員集合のワンコーナーだったけど、子どもたちの視聴率はすごかった。学芸会などでヒゲダンスをやる連中が多かったこと。加藤茶と志村けんの2人が、しゃべりなしで笑わせるなんて、今考えたらすごいことだよな。
若い子たちでも知っているヒゲダンス。あの音楽がかかると、思わず踊っちゃうんだよ。でも、たまに話の腰を折るヤツがいるんだ。「ヒゲダンスってヒゲダンのことですか」って。バカ言うんじゃないよ。「Official髭男dism」を略してヒゲダンって言うらしいけど、これをオフィシャルヒゲダンディズムと読めないよな。
子どもから老人まで誰もが笑えたヒゲダンス。初心者からベテラン競輪ファンまでをとりこにする古性は、まさにヒゲダンス的な存在だよ。
今年の古性はいきなり和歌山記念で優勝。2月のG1・全日本選抜(岐阜)は決勝4着。3月の松山記念でも優勝し、G2・ウィナーズカップ(取手)は決勝2着、G1・日本選手権(平)は決勝3着。着実に賞金を稼いで、8月のオールスター、10月の寬仁親王牌とG1V2。11月のG1・競輪祭(小倉)は準決で2位入線も、失格で敗退してしまった。
ただ、今年のグランプリが静岡で開催することは古性にとって朗報。2021年に初出場で優勝を飾ったバンクだけに、今回も気合がかなり入ると思うよ。それに静岡は入場者が多い。歓声もかなり耳に入るから、やる気も増すと思うんだ。
ヒゲダンスと同等にしゃべりなしの走りで観客を魅了する古性。とにかく静岡の観客席に競輪ファンは「全員集合」。ババンババンバンバンって歌いながら古性の入場を待ちたい。その前に誰かが「車券買ったか?」とカトちゃんばりにファンに注意喚起してほしいよな。