【競輪】玉袋筋太郎が「KEIRINグランプリ」出場選手を昭和あるあるで分析 帰ってきたファミコン・平原康多

 競輪界最高峰の競走で優勝賞金1億4000万円の「KEIRINグランプリ2024」が30日、静岡県の静岡競輪場で実施される。そこで昭和を振り返った「玉袋筋太郎の#昭和あるある」を出版したばかりの玉袋筋太郎が出場選手9人を昭和あるあるに例えて分析。「さらば昭和99年 昭和あるあるグランプリ」と題して、車番順に9人を紹介する。

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 2番車は日本選手権を制した平原康多。今年はS級1班での戦いだったけど、しっかりG1を制してグランプリという大舞台に帰ってきた。やっぱり平原にはS級S班の赤パンが似合うよ。昭和あるあるに例えたら「ファミコン(ファミリーコンピューター)」。昭和を代表する家庭用ゲーム機だよ。

 ファミコンといえばやっぱりファミスタ(プロ野球ファミリースタジアム)だな。ON全盛の頃や、巨人・大鵬・卵焼きの時代よりはずっと後だけど、初期のファミスタで遊んだ世代は今、50代中盤だろうね。

 少しファミスタからズレるけど、王貞治・長嶋茂雄のON全盛だった頃の巨人は強かった。V9だよ。日本シリーズ9連覇なんて、二度とないだろうね。相手は阪急、南海、ロッテ。こちらも懐かしいね。阪急や南海なんて大阪の人たちにとっては普通だっただろうけど、東京にいるオレたちはよく分からなかった。それでも、阪急には福本豊、山田久志、南海には野村克也、門田博光なんかがいて、強い球団だってことは知っている。

 そろそろ今年の平原を振り返らないとな。今年は大宮記念から始動。優勝は清水裕友にさらわれたけど、決勝は2着でゴールができた。なかなか優勝ができない状態で迎えたG1・日本選手権(平)。決勝では積極的に仕掛けた吉田拓矢をマークして、最後に抜け出して1着。今年初優勝でグランプリ出場権も獲得したよ。早めに権利を取ったことでダラけたわけじゃないけど、その後は優勝なし。G1、G2での決勝進出もなかった。

 ただ、グランプリ制覇には燃えている。2年ぶり14回目の出場。確率論でいえば9回目までに優勝するけど、そう簡単にいかないのが競輪。番手絶好の展開でも、すんなり勝たせてくれないのがKEIRINグランプリなんだよな。

 幸い、今年唯一の優勝が日本選手権で、2番車でVゴールを駆け抜けたのは記憶に新しいところだよな。同じ2番車で臨めるのは何かの縁だよ。関東の競輪界からは平原と真杉匠がグランプリに出る。ONじゃなくてHMだ。このHM砲がサク裂してほしいね。並びから考えたらMH砲。平原が待ちに待った…いや競輪ファンが待ち望んだグランプリ優勝が手に届くかも。近畿勢の古性優作が阪急、脇本雄太が南海のごとくON…じゃなくてMHをやっつけにきそうだけど、それをはねのけてほしい。そう願っている。(漫才師)

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