【競輪】玉袋筋太郎が「KEIRINグランプリ」出場選手を昭和あるあるで分析 郡司浩平インベーダー「静岡撃ち」でVだぜ!
競輪界最高峰の競走で優勝賞金1億4000万円の「KEIRINグランプリ2024」が30日、静岡県の静岡競輪場で実施される。そこで昭和を振り返った「玉袋筋太郎の#昭和あるある」を出版したばかりの玉袋筋太郎が出場選手9人を昭和あるあるに例えて分析。「さらば昭和99年 昭和あるあるグランプリ」と題して、車番順に9人を紹介する。
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3番車は郡司浩平。軍事評論家…いや郡司評論家としてこの業界で知られているオレにとって、郡司がグランプリに出走することはうれしいよ。昭和あるあるに例えたら「スペースインベーダー」だね。
昔はゲームセンターだけでなく、喫茶店にもよく設置されていたよな。テーブルに両替した100円玉を積み上げて、やられては入れ、やられては入れを繰り返していたことを思い出すよ。よくやったのが名古屋撃ち。22発目を空撃ちをして、23発目でUFOを仕留めたら300点。オレは24発目で100点UFOの川崎撃ちなんかもやっていたよ。
おっと、川崎という地名が出てきたら郡司だよな。神奈川県に競輪場は三つあって、郡司のホームは川崎。実に夢のある都市だね。昭和の香りがプンプンするしね。
郡司評論家らしいことも書かないとな。今年の郡司は素晴らしかった。昨年のグランプリに出られず、S級1班に陥落して初戦の岸和田F1でいきなり優勝。これで9月のG2・共同通信社杯(宇都宮)の出場権をしっかり手にした。そして、地元川崎の記念で優勝。勢いに乗ったところで2月のG1・全日本選抜(岐阜)へ。決勝は北井佑季に前を任せ、その北井がカマしてきた新山響平の番手にハマる展開に。最後は郡司が鋭く伸びてVゴール。S級1班に落ちてすぐのG1で結果を残すのはすごいよな。
その後のG1も郡司はしっかりと走った。日本選手権(平)は2次予選で敗退したけど、高松宮記念杯(岸和田)は決勝で果敢に駆けて、北井の優勝に貢献した。オールスター(平塚)、寬仁親王牌(弥彦)も決勝に顔を出すなど、2月の時点でグランプリを決めていたけど、しっかりと賞金も稼いだのはエラいよ。
それに競輪祭(小倉)は準決で落車したのに、最終日も出走して1着。あれは涙が出るほど感動したね。ファンへの熱い思いを感じ取ったよ。グランプリは2年ぶり5回目。スペースインベーダーは300点というVゲットに23発もかかるけど、郡司は5回目でグランプリVを狙っている。オレは5回目の出場でグランプリを優勝することを「静岡撃ち」と呼びたいから、ぜひとも郡司に優勝してほしいな。(漫才師)