【競輪】玉袋筋太郎が「KEIRINグランプリ」出場選手を昭和あるあるで分析 釜本、奥寺…北井佑季 元JリーガーVゴール

 競輪界最高峰の競走で優勝賞金1億4000万円の「KEIRINグランプリ2024」が30日、静岡県の静岡競輪場で実施される。そこで昭和を振り返った「玉袋筋太郎の#昭和あるある」を出版したばかりの玉袋筋太郎が出場選手9人を昭和あるあるに例えて分析。「さらば昭和99年 昭和あるあるグランプリ」と題して、車番順に9人を紹介する。

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 7番車は北井佑季。Jリーガーから転身して、競輪にもなじんだ…というか、すぐにトップクラスに。2021年5月に31歳でデビューして、わずか3年7カ月でトップ9が顔をそろえるKEIRINグランプリに出場するんだからすごいよ。

 テレビCMでも流れているように、競輪界にはいろんな業種から選手になろうと飛び込んでくる。五輪の日本代表選手(スピードスケートなど)、プロ野球選手、会社員から役者、芸人、タレントまで。北井はJリーグの選手だったんだ。町田、松本、富山、相模原と渡り歩き、意を決して競輪選手に。そして、アッという間に今年6月に高松宮記念杯(岸和田)でG1初制覇だよ。ホントにスゲぇ男だぜ。そんな北井を昭和あるあるに例えたら、もちろん「昭和のサッカー」だね。

 昭和はヤンマーディーゼルだったな。釜本邦茂が引っ張っていた印象がすごい。そして海外に目を向けると奥寺康彦、ベッケンバウアー、ペレが大活躍したし、マラドーナの神の手なんかもあったよな。サッカー、競輪の共通点は「ゴール」。ただ、サッカーは相手を欺いてボールを入れる、競輪は相手より先に自分が飛び込む。似ていて少し非なところがいいね。

 今年の北井を振り返ってみたい。年頭の松山F1、1月末の平塚F1で優勝。2月のG1・全日本選抜(岐阜)は無傷で勝ち上がって決勝3着。続く四日市F1は完全優勝を飾って、3月のG2・ウィナーズカップ(取手)は決勝7着。続くG1・日本選手権(平)は2次予選で敗退して、5月の奈良F1では完全優勝。そして6月、高松宮記念杯でG1初優勝。その後は10月の西武園F1で優勝したくらいで、あまり目立たなかった。今年はG1V1、F1V5で優勝は合計6回。

 ただ、G1優勝後の北井は少し迷いがあるように思う。以前のようにガムシャラに力を出し切る競走をすれば、もっと活躍できると思うけどね。グランプリは郡司浩平-岩本俊介に前を任されて南関勢の核弾頭になるよ。新田祐大や北津留翼が犯してしまったオフサイド(誘導員早期追い抜き)には気を付けて思い切りゴールを目指して蹴り込んでほしいね。(漫才師)

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