【競輪】玉袋筋太郎が「KEIRINグランプリ」出場選手を昭和あるあるで分析 新山響平 「吉幾三」が「雪國」にビッグタイトル持ち帰るぜ
競輪界最高峰の競走で優勝賞金1億4000万円の「KEIRINグランプリ2024」が30日、静岡県の静岡競輪場で実施される。そこで昭和を振り返った「玉袋筋太郎の#昭和あるある」を出版したばかりの玉袋筋太郎が出場選手9人を昭和あるあるに例えて分析。「さらば昭和99年 昭和あるあるグランプリ」と題して、車番順に9人を紹介する。
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8番車は新山響平。今年もG1を獲ることはできなかったけど、2022年から3年連続でKEIRINグランプリに出場する。これだけ頑張ってんだから、もう青森県の顔といってもいいよな。そんな新山を昭和あるあるに例えたら青森県出身の「吉幾三」だよな。
「雪國」「酒よ」を昭和60年代に大ヒットさせらことで知られるけど、アイドルとしてデビューしてから、50年代に吉幾三としての再デビューして「俺はぜったい!プレスリー」がヒット。そして「俺ら東京さ行ぐだ」が大ヒットして、全国的に名が知れたんだ。コミックソングで売れたけど「雪國」をしっとりねっとりと歌い上げ、シンガーソングライターとしての地位を確立したね。同じ青森県人の新山も納税額はかなり高いだろうから、そろそろグランプリを獲れば、県民栄誉賞はもらえるんじゃねぇかとオレは思っている。
吉幾三はアイドル→コミックソング→演歌。シンガーとしていい感じで変化して、しっかりと結果を残した。そして青森に根付いて豪邸も建築した。新山はデビュー当初から先行で頑張って、現在も主戦法は先行、まくり。ただ、北日本に別の自力がいる時は援軍として支える。まだ31歳でも吉幾三ばりに大御所の雰囲気が出てきたよな。
今年の新山を振り返ってみる。年頭の平記念は決勝9着。2月のG1・全日本選抜(岐阜)は決勝7着で賞金加算に成功して、G2・ウィナーズカップ(取手)、G1・日本選手権(平)はともに準決で敗退。6月のG1・高松宮記念杯(岸和田)は決勝6着。G1・オールスター(平塚)は決勝3着で大幅に賞金を加算。10月のG1・寬仁親王牌(弥彦)も決勝に進出して順当に賞金を加算。11月の四日市記念で自身2年ぶりの優勝を飾り、KEIRINグランプリの出場権をグッとたぐり寄せ、G1・競輪祭(小倉)を走り終えて、出場権を確定させたね。
8位だけど、1億円バトルを優勝する権利をゲットできた。「俺ら静岡さ行ぐだ」。今回の新山は単騎。ラインの競走が多いイメージだけど、単騎でも食い込めることは昨年のG2・共同通信社杯(青森)決勝(2着)で証明した。「俺はぜったい!チャンピオン」と強い気持ちで「雪國」にグランプリ優勝を持ち帰ってほしいね。(漫才師)