【競輪】玉袋筋太郎が「KEIRINグランプリ」出場選手を昭和あるあるで分析 脇本雄太「リニア」級スピードで優勝引き寄せる

 競輪界最高峰の競走で優勝賞金1億4000万円の「KEIRINグランプリ2024」が30日、静岡県の静岡競輪場で実施される。そこで昭和を振り返った「玉袋筋太郎の#昭和あるある」を出版したばかりの玉袋筋太郎が出場選手9人を昭和あるあるに例えて分析。「さらば昭和99年 昭和あるあるグランプリ」と題して、車番順に9人を紹介する。

  ◇  ◇

 9番車は脇本雄太。3年連続6回目の出場。今年は近畿勢としては53年ぶりの競輪祭覇者に輝くなど、強いワッキーが復活したよな。ただ、包囲網を敷かれて不発という場面は何度も見てきたけど、やっぱり強いワッキーを見るのが面白い。2年前の平塚では古性優作を連れて駆けて押し切ってグランプリ初優勝。あれはグランプリの3連単で史上初の1番人気決着だったそうじゃない。今年も脇本-古性-郡司浩平って2年前と同じなら1番人気かもね。

 競輪ファンの老若男女に大ウケの脇本。そんな彼を昭和あるあるに例えたら、昭和の子どもたちが憧れて、まだ実現していない「リニアモーターカー」だね。

 磁気を使って浮く…っつうのが、子どもの頃によく分かんなかったんだよな。でも、しっかり学んで仕組みを知ると、磁気の力はすごいなと分かったよ。磁気は医療器にも使われるし、パワーがすごい。この底力は脇本と匹敵するね。オレは脇本はリニアの力で動いているんじゃねぇか…と思ったこともあるからね。そういえば脇本の住む福井って今年3月に新幹線が開通したね。東京へ乗り換えなしで行けるようになったのは超便利だけど、大阪へは敦賀でイヤでも乗り換え。時間はわずかに短縮されても、料金はめっちゃ高くなったとか…とデイリー関西の記者が嘆いていたよ。

 今年の脇本を振り返ってみたい。1月は2場所とも最終日まで走れず、2月のG1・全日本選抜(岐阜)は準決で敗退。3月のG2・ウィナーズカップ(取手)は優勝を飾って、賞金を大幅に加算。続くG1・日本選手権(平)は欠場。6月のG1・高松宮記念杯(岸和田)は決勝9着。7月のG2・サマーナイトフェスティバル(松戸)は決勝6着で、地元の福井記念は完全優勝を達成。8月のG1・オールスター(平塚)は準決で敗退したけど、9月の向日町記念で優勝を飾り、10月のG1・寬仁親王牌(弥彦)は決勝7着。そして11月のG1・競輪祭(小倉)で優勝を飾って、KEIRINグランプリ出場権をゲットした。

 そういえばリニアってもう着工しているんだよな。東京-新大阪が2027年開業予定だったけど、静岡県内が手つかずとか。駅の予定はないらしいけど、静岡県北部を少し通るらしいんだ。脇本が今年のグランプリでリニア級のスピードで勝利したら、意外と手続きも進みそう。日本の将来のためにも、脇本には頑張ってほしいよな。(漫才師)

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