2008/6/1 平和島競艇
▼第35回平和島SG笹川賞 | |||||
着順 | 連番 | 選手名 | 住所 | 進入 | ST |
1着 | D | 井口 佳典 | 三重 | 5 | 07 |
2着 | @ | 浜野谷憲吾 | 東京 | 1 | 21 |
3着 | B | 白井 英治 | 山口 | 3 | 09 |
4着 | E | 横沢 剛治 | 静岡 | 6 | 11 |
5着 | A | 佐々木康幸 | 静岡 | 2 | 15 |
6着 | C | 田中信一郎 | 大阪 | 4 | 11 |
井口がSG初優勝―。今年のSGシリーズ第2弾「第35回笹川賞」は1日、東京・平和島競艇の最終日12Rで優勝戦が行われ、5コースから鋭発を決めた井口佳典(30)=85期・三重=がまくり差しで快勝。デビュー10年目で悲願のSG初制覇を飾り、優勝賞金4000万円を獲得した。インで人気を集めた浜野谷憲吾は2着、白井英治が横沢剛治、田中信一郎に競り勝って3着で入線した。
SG初勝利を喜ぶ井口佳典
井口にとっては4回目のSG優勝戦。5号艇の5コースになったが、コンマ07のトップSで本領発揮。鋭いまくり差しで1Mを突き抜けると、圧勝でSG初制覇を見事に達成した。
「自分の持ち味を出し切ることだけを考えてレースへ行きました。納得の仕上がりだったので、リラックスして行けました」
平常心で大一番に臨んだ。「もうちょっとでしたね。でも自信を持って行ったSでした」と、目標のST05にはわずかに届かなかった。それでも、会心のスリット戦に納得する。
「勝手に体が動きました。突き抜けたのがすぐに分かったんで、その瞬間から奥さんと子供の名前を叫びながら走りました」
ゴールの瞬間は、派手なガッツポーズを決めた。それから、徐々に湧き上がる喜びをかみ締める
「出来過ぎですね。昨年の賞金王決定戦があっての優勝ですね。僕の中でも、今年獲ると思ってましたから嬉しいです」
平常心で大一番に臨んだ。「もうちょっとでしたね。でも自信を持って行ったSでした」と、目標のST05にはわずかに届かなかった。それでも、会心のスリット戦に納得する。
今回の優勝賞金4000万円を加算して、賞金ランキングは2位に浮上。年末の賞金王決定戦への出場が具体的に見えてきた。
「この先はまだ分かりません。さらにプレッシャーも掛かるだろうけど、それを乗り越えて行きたいです。まだまだ未熟だと思うので、またイチから精進して、もう1段階上を目指します」
タイトル奪取の喜びを味わいながら、さらなる高みを目指す。田村隆信、湯川浩司に続き、85期“銀河系軍団”から新たなSG覇者が誕生した。
1周2M
【まくり差しで井口が圧勝】
スタート展示と変わらず3対3の枠なり進入で折り合う。スリットでは1番人気の浜野谷がへこむ隊形に。2、3コースの佐々木、白井は浜野谷をたたきにかかるが競り合って流れ、5コースからトップスタートを放った井口が1つ内の田中を抑えて、まくり差しで突き抜けた。後続はイン立て直した浜野谷、差した田中、横沢が並走し、2Mで田中、横沢を回して差した浜野谷が2着を確保。浜野谷に続いて切り込んだ白井が内有利に2周1Mを先取りし、追いすがる横沢の2M突進をうまくかわして3着に入った。
苦笑いで完敗を認めた。1番人気を背負った浜野谷憲吾は、インから痛恨のS遅れで万事休す。1周2Mでさばいて2着をキープするが、快調に飛ばす井口佳典との差は広がるばかりだった。「スタート全速で行けなかったですね。脚は乗りやすさを重視していったけど、行き脚が少し重かったかな…」。どうしても勝ちたかった地元のSGタイトル。それでも、井口の圧勝ぶりには天をあおぐしかない。「悔しいです」と言い残し、足早にピットを後にした。
行き脚から伸び重視で勝負した。道中は乗りづらかったが仕方ない。締めまくりしかないから、1Mはああいう形に。また次を頑張る。
チルト3度でいい伸びをしていたと思う。井口選手がいいターンしてましたね。
エンジンは準優の時より良かった。Sは様子を見ながら。握っていく形もあると思ってたが…悔しい。
いい展開にはなったけど、1Mで落とし過ぎました。上を行った井口君をほめないといけないね。
井口佳典(いぐち・よしのり)1977年8月22日生まれ、30歳。身長167センチ、体重50キロ。血液型はA型。三重県出身。県立三重工業高校卒業後、99年10月に85期生として津でデビュー。同期には田村隆信、湯川浩司、森高一真らがいる。02年2月に若松で初優勝。06年3月に住之江記念でG1初優勝。今回の笹川賞でSG初優勝。通算優勝26回(うちG13回)。通算獲得賞金は3億4641万5400円。