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　今年のナイターＳＧ第１弾「ＳＧ第１３回オーシャンカップ」は２７日、愛知県・蒲郡競艇の最終日１２Ｒで優勝戦が行われ、１号艇の松井繁（３８）＝大阪・６４期・Ａ１＝がインから押し切り快勝。３月の児島・総理杯以来、４カ月ぶり８度目のＳＧ戴冠を飾り、優勝賞金４０００万円を獲得した。松井は同タイトル３度目のＶ。カドから差した浜野谷憲吾が２着、中村有裕に競り勝った笠原亮が３着に入った。

王者の貫禄見せつけた！盤石の逃げで今年ＳＧ２勝目

歴代４位 「少ないですね」と笑み

　王者の貫禄を見せつける圧勝劇だった。スリットはややへこんだ隊形になったものの、松井が１Ｍまでに伸び返して豪快に先マイ。３コースから仕掛けた今垣をけん制した分、わずかに流れ、カドから鋭角差しを決めた浜野谷が内懐に飛び込むが、伸び勝負で一気に引き離して決着をつけた。
　「スタートはまくられない程度に放ったけど、少し放り過ぎでしたね」と苦笑するが、「力を出し切りいいレースができました」と結果を残して納得の表情。
　エンジンはとにかく強力だった。今月初旬に当地で行われた江戸川大賞（周年記念）での失敗を踏まえて作った新ペラがシリーズ序盤からマッチ。快速モードで突っ走った。「最初から最後までいい脚をキープするのは難しいが、今回はずっと上位でいられた」と余裕たっぷりで振り返る。
　今回の優勝でビッグ戴冠は歴代４位の通算８回目。「少ないですね」と笑い飛ばすが、この勢いならさらなる高みを極めることは間違いない。「まだ技量は劣っているし、精神的な弱さもある。その部分を補えばもっと上が見えるはず」。進化を続ける王者が今後も競艇界に君臨し続ける。

　スタート展示は１２３・４６５の３対３だったが、本番は枠なりの３対３になった。３コースから速い仕掛けの今垣が１Ｍでまくりを狙ったが、インから先に旋回する松井まで届かず。今垣に続いた浜野谷が、うまく最内のブイ際を差してＢＳで松井を追走。だが、パワーで上回る松井が内を締めて浜野谷の追撃を完封。そのまま２Ｍを先マイして優勝を決めた。浜野谷は差して逆転を狙ったが、機力差に泣いて２着。焦点は３着争い。笠原、白井、中村で激しく競る形になったが、３周１Ｍで笠原が中村に対して全速で握って回り、突き放した。