2008/11/30 浜名湖競艇
▼競艇王チャレンジカップ | |||||
着順 | 連番 | 選手名 | 住所 | 進入 | ST |
1着 | @ | 坪井 康晴 | 静岡 | 1 | 12 |
2着 | E | 吉川 元浩 | 兵庫 | 6 | 11 |
3着 | C | 田中信一郎 | 大阪 | 4 | 14 |
4着 | D | 赤岩 善生 | 愛知 | 5 | 12 |
5着 | B | 笠原 亮 | 静岡 | 3 | 25 |
6着 | A | 作間 章 | 千葉 | 2 | 21 |
「SG第11回競艇王チャレンジカップ」は30日、静岡県・浜名湖競艇の最終日12Rで優勝戦が行われ、1号艇の坪井康晴(31)=静岡・82期・A1=がインから押し切り快勝。06年6月の浜名湖グランドチャンピオン決定戦以来、2年5カ月ぶり2度目のビッグ戴冠を飾り、優勝賞金4000万円を獲得した。大外から差し伸びた吉川元浩が2着、2周2M切り返しで赤岩善生を捕らえた田中信一郎が3着。
地元で2度目のSGを制した坪井康晴とプレゼンターの叶美香(左)
何よりうれしい地元Vに、幾度となくガッツポーズを繰り返す。坪井が自身2度目のSGタイトルを、またしても地元で手にすることができた。
2周2Mで吉川に詰め寄られるシーンはあったが、何とか突き放して押し切った。「やってしまったと思った。風がちょうど来て、でもエンジンが出てるから楽勝かと思ったら吉川さんが見えて…何とか抑え込めました」。SG初戴冠となった2年半前の当地グラチャンでも、振り込み寸前のターンでファンを冷や冷やさせた。「今回こそはスッキリ勝ちたかったんですが」と苦笑いで回想する。
SGウイナーとなり、賞金王決定戦初出場を決めた06年から一転、07年は事故が多く空回り続きだった。それでも決して腐らず努力した結果、08年はSG戦線最前列に復帰。勝利の女神は見放していなかった。
視線はすでに賞金王決定戦に向けられている。賞金ランク2位に浮上したことで、初日トライアル1号艇をゲット。「これは大きいですね。自分はもう2年前のときとは違う。1回経験してるから流れも分かる。あのときより落ち着いて走れると思います」。ひと回りもふた回りも成長した姿を、暮れのメッカで派手にお披露目するのみだ。
1周1M
【坪井堂々の逃げ切り】
S展示では笠原がピット離れで立ち遅れ、124・563の並びに。本番では笠原が踏ん張り、3対3の枠なり進入。スリットでは2、3コースがややへこみ、インの坪井には不利な隊形になったが、1Mまでにはスロー勢が伸び返し、1Mは完ぺきな先マイを放って堂々逃げ切った。後続は大外から最後に差した吉川がよく伸び、2M先取りで2着確保。赤岩、田中の順で追走し、しぶとく食い下がった田中が2周2M切り返しで赤岩を捕らえて3着に入った。
赤岩が4着に入り、賞金ランク12位に浮上。デビュー以来初めての賞金王決定戦出場を決めた。13位の田中信一郎とはわずか45万8千円の差だった。「大して記念とかも勝っていないけど、体が痛いときでも追加斡旋を断らず、コツコツ頑張ったことでたどり着けたと思います」と喜びに浸った。優勝戦については「Sは全速で行けたけど、2周2Mで失敗。あれは自分の気持ちの弱さだったと思う」と振り返っていた。
坪井君のミスで、あそこまで迫れた。あと半分だけエンジンが出ていたら届いていたと思う。本当に惜しかった。
いいSは行けたと思う。自分でレースも作れた。結果はともかく、やることはやり尽くしたと思います。
脚は試運転から良かった。でもピット離れが気になって仕方なかった。Sを集中したかったけど、3コースが取れてホッとしてしまった。消化不良で悔しい。
Sは勘より届いてなかった。脚は準優と変わらなかった。ただ、坪井さんの方が出てましたね。出ている人の隣というのは厳しいです。
坪井康晴(つぼい・やすはる)1977年10月7日静岡県生まれ。31歳。静岡県立浜松城北工業高校卒業。競艇学校82期を卒業し、98年5月に浜名湖でデビュー。同期には赤岩善生、菊地孝平らがいる。00年10月に徳山で初優勝を果たし、05年2月に津地区選手権でG1初V。06年6月に浜名湖グランドチャンピオン決定戦でSG初優勝を飾った。主な獲得タイトルはグランドチャンピオン決定戦(第16回浜名湖)、チャレンジカップ(第11回浜名湖)。通算優勝回数28回。通算獲得賞金額5億7440万6966円。身長165センチ、体重53キロ。血液型はO型。