2009/03/08 多摩川競艇
▼総理大臣杯・SG 多摩川競艇12R優勝戦 | |||||
着順 | 連番 | 選手名 | 住所 | 進入 | ST |
1着 | @ | 池田 浩二 | 愛知 | 1 | 08 |
2着 | A | 田中信一郎 | 大阪 | 2 | 09 |
3着 | C | 田村隆信 | 徳島 | 4 | 12 |
4着 | D | 重成一人 | 香川 | 5 | 08 |
5着 | B | 笠原 亮 | 静岡 | 3 | 10 |
6着 | E | 森永 淳 | 佐賀 | 6 | 09 |
池田が逃走V―。今年のビッグレース第1弾「SG第44回総理大臣杯」は22日、東京・多摩川競艇の最終日12Rで優勝戦が行われ、池田浩二(30)=愛知・81期・A1=がインから押し切り快勝。05年12月の住之江賞金王シリーズ以来、3年3カ月ぶり3度目のSG戴冠を飾り、優勝賞金4000万円を獲得した。2Mで田村隆信、森永淳をまとめて差した田中信一郎が2着、立て直して追走した田村が3着に入った。
手を振りながらウイニングランする池田浩二
キツネにつままれたような表情だった。
イン戦で押し切った池田だったが「うれしいんだけど、正直実感がわきません…」。先頭ゴールでも派手なガッツポーズはなく、スタンドへ軽く手を振った程度だった。
その理由は、エンジン的にまったく自信が持てなかったからだという。試運転は自分の仕上がりにはほど遠く、ショックを受けた。「優勝するという強い気持ちにはなれなかった…」。逆にこれが、開き直りを生んだ。「差されたら仕方ない―という軽い気持ちでいった。予選1号艇の方がよっぽど緊張した」。1Mはとにかく先マイに集中。今垣光太郎の準優賞典除外で転がり込んだインの利を、フルに発揮した。
03年のグランドチャンピオン決定戦(丸亀)でSG初制覇を達成してから、これでSG3勝目。「グラチャンと比べたら全然違う。もう少しピリッとしてもいいんだろうけど」。実感の薄いVだったものの、今後を見据えるまなざしは一瞬強いものに。次のSG・笹川賞(5月26日から31日・福岡)へ向けて「今回はラッキーな面もあったけど、準優から優勝戦は1号艇で行けるように。取れるものは全部取りに行きますよ」とSG連覇に力を込めた。
池田が完ぺきイン先マイ12R
【12R優勝戦】
進入はS展示と同じく3対3の枠なりで折り合う。スリットでは6艇がほぼ横一線に並び、1Mは外をけん制した2コースの田中信をカベに、イン有利な池田が完ぺきな先マイで押し切った。後続は差した田中信が順走するが、田中信の内に切り込んだ田村、森永も迫って大接戦。2Mは田村、森永の順で強引に回るが、両者を行かせて冷静にさばいた田中信がうまく抜け出し2着確保。立て直した田村が3着。
インにあんなにいいターンをされたらこのクラスでは差せない。いい仕上がりでいけたし、次につながる。
1Mで差した感触はあったが、もうひと脚こさせることができなかった。調整力不足ですね。Sは悔いが残る。
1Mはうまく内に入れると思ったけど、仕方がない。多少違和感があったが、状況に合った脚にはなっていた。
もう少しで入れるところだったけど…。Sは自分なりに切れたし、脚もいい状態で臨めた。力は出し切れた。
回転が上がり過ぎていたけど、脚は悪くなかった。Sは全速。初めてのSG優勝戦を楽しめました。
池田浩二(いけだ・こうじ) 1978年4月3日生まれの30歳。愛知県出身。愛知県立知多高校中退後、本栖研修所81期生として入所。97年11月19日、常滑競艇場でデビュー。SGは03年6月のグランドチャンピオン決定戦(丸亀)で初優勝し、05年賞金王シリーズ(住之江)に次いで今回が3回目。身長170センチ、体重54キロ。血液型はO。