【下関SG】頂点へのラストバトル!勝負駆けに挑む白井英治 女子は賞金上位勢不在で混戦必至
「SG・チャレンジカップ、G2・レディースチャレンジカップ」(11月19日開幕、下関)
SGとG2のダブル開催となる19日からの下関ボート。まずは、グランプリ(12月17~22日・住之江)に向けての賞金レースのラストバトルとなるSG・チャレンジカップ。今年から優勝賞金が、3600万円に増額され、出場34選手全員にグランプリ出場のチャンスがあり、熱い戦いが繰り広げられそうだ。
地元グランプリ出場に向け、最後の勝負駆けに挑むのが2年前のグランプリ覇者の白井英治。今年は優勝が7月徳山の一般戦1回だけ。白井の実績を考えるとあり得ない成績で、完全にリズムを失っている印象。その中で9月のG1びわこ周年、G1徳山周年で優出を決め優勝戦では4、2着。その後は10月のSG・ボートレースダービー(戸田)とG1・高松宮記念特別(住之江)でも予選突破と、徐々にだがリズムを取り戻している。地元の下関はこれまで25回の優勝を誇るドル箱水面。優勝戦進出はもちろんだが、2着まで入らないとGP出場はかなわない。誰よりも気合が入っていることは間違いない。
もう一人、地元でラストチャンスに懸けるのが寺田祥。今年は一般戦だが、1月の下関、8月の徳山で優勝。下関周年でも優出2着と地元水面ではしっかりと結果を残している。優勝がグランプリ出場への条件だが、勝手知った地元水面なら一発があって不思議ない。
また、18位争いだけではなく、2ndステージからの出場枠を懸けた争いも激しさを増してきた。現在賞金トップを走る馬場貴也の2ndでの1号艇は確定。2位の毒島誠、今回不出場だが3位の桐生順平らは、2ndステージから、つまり6位以内がほぼ当確。その中で、1号艇を狙っているのが峰竜太。今年はSGの優出が戸田のダービーだけとやや寂しい内容。それでもG1優出は7回で優勝も2回とさすがの走りを見せている。年末に向けてリズムもアップ。優勝争いを盛り上げてくれるだろう。
一方、G2戦のレディースチャレンジカップは、大みそか決戦となるプレミアムG1・クイーンズクライマックス(28~31日・蒲郡)出場を懸ける12人の争い。今年は賞金トップを走る遠藤エミがSG・チャレンジカップの方に出場。さらに2位の浜田亜理沙、4位の渡辺優美がF休み。さらに守屋美穂もF規定のペナルティーで不出場と混戦は必至だ。
予選が5日間で上位6人が優勝戦に駒を進めるだけに、初日ドリーム組は優位に立つ。1号艇の三浦永理は、今年17優出V4と断トツの内容。2021年1月以来の下関出場というのは不安材料だが、6優出V3の実績があるだけに心配なし。勢いのままG2制覇を狙う。
G1戦V4の田口節子は、現在15位。優勝も10月の徳山だけと近年にない低迷ぶり。ただ土壇場に強さを発揮するだけに、トップ不在のここはV候補の一人となる。
第1回クイーンズクライマックスから、出場は途切れることなく皆勤賞の寺田千恵。現在13位とボーダー上で勝負駆け。今年は優勝こそないが、優出8回とリズムは悪くない。ベテランが百戦錬磨の走りで年末へ向かう。