【ボート】三浦永理、男子と真っ向勝負
「大渦大賞・G1」(4日開幕、鳴門)
ボートレース2013年度最初のG1は4日に開幕する鳴門ボート60周年記念・大渦大賞だ。メモリアルレースにふさわしく、豪華なメンバーが鳴門に集結した。昨年の賞金王・山崎智也と賞金女王・三浦永理がアベック参戦。さらには当地G1・4連続優勝中と相性抜群の松井繁や昨年、SGを制覇した井口佳典、太田和美も登場。迎え撃つ地元勢も田村隆信を筆頭に強力メンバーが勢ぞろい。白熱した戦いが繰り広げられることは間違いないG1・鳴門周年から目が離せない。
鳴門で女子最強レーサーが男子の強豪に真っ向から戦いを挑む。昨年、初代賞金女王に輝いた三浦。先月のSG・総理大臣杯(平和島)ではSG5度目の参戦で初の準優進出。その準優でも惜敗こそしたが、昨年の賞金王・山崎智也を相手に堂々の2着争いを演じるなど、女王に恥じないレースが今年に入っても続いている。
「最近は記念ばかり走らせてもらってますが、男子とのレースは楽しいですね。印象?やっぱり(ターンが)速いなって、いつも思います。でも(総理杯で)エンジンがしっかり仕上がれば(男子の一線級が相手でも)対等に戦える自信は持てました。もちろん、エンジンが出てなくても頑張りたいですけどね」と意気込みを話してくれた。
鳴門は彼女にとって思い出深いレース場の1つだ。10年11月の男女混合戦で優勝。過去18回のVを数える彼女だが、男子相手に優勝を飾ったのはこの1回だけだ。「混合戦で勝てたのは1回だけなのでイメージはいい」。8月には当地で女子王座決定戦が開催されることも大きなモチベーションになっている。「王座も頑張りたいですからね。ここでいいイメージを崩さないようにしないとダメですね」と相性のいい水面で活躍を誓った。
昨年末に女子のトップを走っていた横西奏恵さんが電撃引退。「男の選手に立ち向かっていく女子選手がたくさん出てきて欲しい」。横西さんが引退会見で話していた、この言葉の実現に最も近いのが三浦だ。横西さんの地元水面で新女王が華麗に舞ってファンを魅了してくれるはずだ。