【ボート】笹川賞カウントダウン(4)

 「笹川賞・SG」(21日開幕、福岡)

 ボートレースの“オールスター戦”「第40回笹川賞」が21日から26日まで、福岡ボートで開催される。当欄では6回に渡り、笹川賞について触れていく。

 新ペラ制度になってから1年が経過した。SG戦線では、昨年の笹川賞が変更後最初の開催。ここを井口佳典が制して勢いに乗った。では現時点で、最も調整力が優れているのは誰か‐。

 4月のびわこで“新名人”のタイトルを勝ち取った江口晃生。その優勝会見で「今のペラの調整力では誰にも負けない」と言い切った。低調機を快速モードに仕立てて見せた予選。天候変化を理由にその時のペラを“捨てた”準優、そして、準優を勝ち切ったペラをまた“捨てて”制した優勝戦。この一連の決断と、形の違うペラですべて正解を出した調整力は、“名人”の名にふさわしいものだった。

 福岡のSGでは、昨年のダービーでよもやのF。「初めて」と自身が振り返るF2となり、最大限の屈辱を味わった。だが当時と今回では勢いが違う。「名人になって、尻すぼみになってしまったら失礼。誰にも負けない調整力を、しっかり結果に結びつけたい」。名人の仕上げは要チェックだ。

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