【ボート】三国で地元中島VS王者松井
「北陸艇王決戦・G1」(11日開幕、三国)
今度は北陸決戦だ‐。G1戦線が本格化した中、11日からは福井県のボートレース三国で「開設60周年記念・G1・北陸艇王決戦」が開催される。JR芦原温泉駅から無料バスで15分。すぐ近くには有名な観光スポット・東尋坊も控える。豪華メンバーがそろったが、一番気合が入るのはもちろん地元勢。2010年の賞金王決定戦を制した中島孝平(33)と、今年飛躍が期待される松田祐季(27)が、地元周年初制覇に燃える。
地元の中島VS“王者”松井。シリーズはこの2人を中心に動くだろう。ともにドリーム戦1号艇で登場。初日ドリーム戦に出る中島は、当然ながらこのシリーズに照準を合わせている。昨年の賞金王決定戦に出場した地元エース・今垣光太郎が現在B2級。だからこそ、中島は自分が地元の看板であると自覚して今シリーズに臨む。新ペラ制度に順応し、今年2月の近畿地区選をこの三国で制しているのは大きい。「北陸艇王決戦」初制覇へ気持ちを高めて挑むだろう。
松井は98年のオーシャンカップで優勝するなど、当地水面との相性は抜群。「北陸艇王決戦」でも03年3月の49周年で優勝を飾っている。よほどの低調機を引かない限り、予選は安定したさばきを武器に上位で突破。準優、優勝戦は強気のS攻勢で三国周年V2をもくろむ。
井口は以前ほどの迫力がないが、冷静に立ち回れるようになった。田村もさばきは実に的確。丸岡は手にしたエンジンに左右されるが、中堅より上の仕上がりなら争覇圏内に食い込める。銀河系85期トリオにも注目だ。
田中は2月の近畿地区選で優勝戦1号艇ながらV逸。そのリベンジの機会が訪れた。進入から強気に攻めるはずだ。
過去5年の「北陸艇王決戦」覇者が不在。08年の吉川、00年の倉谷がV2へ意欲を見せそうだ。
地元軍団では先に挙げた中島はもちろん、石田と武田の72期コンビ、萩原、松村、松田もまずは全力で予選突破を狙う。