【ボート】王者松井が宮島G1連覇狙う
「宮島チャンピオンカップ・G1」(9日開幕、宮島)
年末の大一番の切符を懸けたSG・チャレンジカップ(19~24日・津)前に行われる最後のG1。その舞台は世界遺産が目の前にある絶好のロケーションの宮島ボート。9日から14日まで、選手たちは白熱した戦いを繰り広げそうだ。昨年の覇者である松井繁(43)らが中心だが、地元勢も意地を見せたい。中でも女子の海野ゆかり(39)が地元戦に燃えている。他にも当地の新エンジンを経験している浜野谷憲吾(39)が、虎視眈々(たんたん)とV獲りをもくろんでいる。
ラストSGを直前に控えたG1戦。誰もが賞金上積みを狙うシリーズで、大混戦が予想される。そんな中で中心はやはり松井。しぶい風貌同様に、テクニックもさすがで今年は7月若松のSG・オーシャンカップを優勝。4月三国のG2・MB大賞も制しており、賞金ランクは4位で、すでに年末の大一番進出は確定させている。当地は昨年の58周年を優勝と相性がいい水面。卓越した手腕を発揮して連覇を達成する。
相手筆頭は今年の賞金ランク1位に付ける瓜生。どの水面でもエンジンを出しており、大崩れは少ない。10月のSG・全日本選手権で優勝、G1・周年記念も6月芦屋、9月徳山を制している。57周年覇者の今垣、9月の当地の岩田杯を制している浜野谷もV争いは必至だ。
地元からは8人が参戦予定。中でも注目は前期F2の辻。10月の当地ソイカラカップではハンディが有りながらも、開幕5連勝を達成。新期となりハンディは消えるだけに、F休み前の地元で活躍を期す。SGV4の市川は、宮島でのST平均が全国平均より速いコンマ14(過去3年)。天性のS力を武器に遠征勢撃破を見据える。
今年は久しぶりに女子も参戦する。広島が誇る美形レーサーの海野に、女子王座を制した金田。当地女子リーグを制したことがある長嶋の3人が出場予定だ。好エンジンを引ければ男子撃破の可能性も秘める。