「秩父宮妃記念杯・Ｇ２」（９日、びわこ）

　人気を背負った松井繁（４４）＝大阪・６４期・Ａ１＝がインから圧倒。当地特別戦Ｖ５を飾った、年末の賞金王決定戦（２０～２３日・住之江）に向け、弾みをつけた。２着は前田将太。最終２Ｍで深川真二を逆転した山本隆幸が３着に入った。

　進入は松井自身が「予想通り」と話す１３５６・２４の並びに。４コースの山本が、コンマ０２のＳでのぞいたがお構いなし。抜群の行き足でインから伸び返し、１Ｍで豪快な先制ターン。ここで勝負はついた。あとは当地記念Ｖ５のゴールへ、優雅な一人旅だった。

　松井は「いいエンジンが引けて、今節はレースに集中できた」とシリーズを振り返る。次に控える大一番「賞金王決定戦」へ最高のリズムで臨める。ヒーローインタビューでは「これが本番（賞金王決定戦）やったらよかったのに」とファンを笑わせ、その後は「２節連続優勝を狙う」と賞金王決定戦Ｖを力強く宣言した。