【ボート】丸岡が太閤賞連覇へ出陣
「太閤賞競走・G1」(28日開幕、住之江)
ボートレース界はいま群雄割拠。住之江の地で天下統一を果たすのは誰か‐。ボートレース住之江で「開設57周年記念・G1・太閤賞競走」が28日に熱戦の火ぶたが切られる。昨年の賞金王決定戦メンバー6人を筆頭に、各地から強豪メンバーが集結し、メッカ水面を熱くする。注目選手として昨年覇者の丸岡正典を取り上げた。
今年も地元で“天下統一”へ‐。丸岡が、連覇を狙って太閤賞へ出陣する。昨年大会はメーカー機を手に悲願の地元周年タイトルを獲得した丸岡。表彰式では「いつかは取りたいと思っていたけど、こんなに早く取れるとは…」と振り返っていたが、SG覇者でもあった丸岡の戴冠に、周囲の誰も驚きはなかったはずだ。取るべくして取ったVだった。歓喜のVから一年。もちろん今年も太閤賞の舞台に立つ。ただ一人、連覇を狙っての戦いとなる。
これまで、SG・V2、G1・V2の実績を残す丸岡。もちろん一線級レーサーとしての地位を固めているが、どこかひょうひょうとした風情があり、内心は燃えていても、それを感じさせない部分もある。松井や田中といった勝負の場では張り詰めた空気を醸し出している選手とは対照的に映る。
それでも今年は気持ちを変えて臨む。「今までは調整で妥協していた部分もあったけど、これからは調整して負けてもいいので、納得のできるまでやりたい」。妥協せず、勝負にこだわる姿勢を見せたいという。それがどう転ぶかはまだ分からないが、貪欲に勝負に徹する構えだ。
今年の目標を尋ねると、「去年の自分を越えること」と答えが返ってきた。昨年は太閤賞を制した。それ以上を求めるのなら、まずは連覇、そしてさらなる高みへ‐。勝負にこだわるレースで丸岡が躍動するはずだ。