【ボート】GP前夜祭でエンジン抽選
「グランプリ・SG」(18日開幕、平和島)
ボートレースの最高峰レース「SG・グランプリ」の前夜祭が16日、東京湾クルーズレストランシップ「シンフォニーモデルナ」で、ファンや関係者ら400人が参加して盛大に催された。今回はレースで使用するボートとエンジンの公開抽選も行われ“怪物エンジン”の53号機は、今年のダービーで悲願のSG制覇を成し遂げた仲口博崇(42)=愛知・69期・A1=が手にした。
今年10月のとこなめダービーでエース機を引いて頂点に立った仲口が、グランプリでも平和島が誇るエース53号機を引き当てた。あまりの強運ぶりに思わず「また(エース機)」とつぶやいた。
地元のとこなめダービーではエンジン素性を知ったうえで仕上げたが“平和島のエース機”は未知だ。「正直、分かっていない。基本的に乗ってみてから。乗るのを楽しみにしています」。周囲の高まる期待に「注目は上の6人でしょ」とはぐらかしたが、強力な相棒を得て「下克上ですか。最後に笑えれば」と不敵な笑みを浮かべていた。
桐生順平(28)=埼玉・100期・A1=が出場18人の中で唯一、眼鏡をかけて登場。「(中身が)透けて見えるんです」とおどけながら“Wエース”と言われる70号機を引いた。「引けると思っていました。こういう場に乗れるだけでうれしい。何かをつかみたい」と初出場らしく、はつらつとした表情で話した。
賞金ランク1位の菊地孝平(36)=静岡・82期・A1=が引いたのは2連対率12位の20号機。「できる限り情報を入れないようにした。乗ってみて好きなように調整して仕上げたい」とあくまで平常心。井口佳典(37)=三重・85期・A1=は「いつもいいのは引かないから…」と語りながら抽選に臨んだが、引いたエンジンは18位、ボートも17位で、思わず苦笑いするしかなかった。
今回の前夜祭は船上で行う初めての試み。トークショーのほかにもカジノ会場もあり、出場選手はファンとともに決戦前のひとときを楽しんでいた。
エンジンの抽選結果は次の通り(エンジン番号の後ろは2連対率)。
仲口博崇(愛知)53号機(58・3%)
桐生順平(埼玉)70号機(51・2%)
茅原悠紀(岡山)40号機(50・4%)
丸岡正典(大阪)16号機(45・9%)
太田和美(大阪)36号機(44・3%)
池田浩二(愛知)75号機(43・2%)
石野貴之(大阪)68号機(43・1%)
毒島 誠(群馬)79号機(42・9%)
今村 豊(山口)11号機(41・7%)
吉田拡郎(岡山)12号機(41・1%)
菊地孝平(静岡)20号機(40・7%)
松井 繁(大阪)47号機(40・5%)
白井英治(山口)78号機(40・3%)
田村隆信(徳島)25号機(39・8%)
今垣光太郎(福井)77号機(38・9%)
瓜生正義(福岡)22号機(38・3%)
山崎智也(群馬)63号機(38・7%)
井口佳典(三重)39号機(38・1%)
グランプリ出場選手の前夜祭でのコメント(一部)
太田和美「乗ってみないと分からないが、頑張るだけ」
松井 繁「平和島は優勝していないので優勝して帰りたい」
山崎智也「今年はツイていた。気持ちを入れて走りたい」
吉田拡郎「必ず優勝するという強い気持ちで頑張る」
今村 豊「この年齢でこの場にいられて価値がある」
瓜生正義「6年連続SG制覇をぜひ達成したい」
毒島 誠「上位のエンジンを引いたので問題ない」
茅原悠紀「平和島は5月周年にフライングで迷惑をかけたので、恩返しをしたい」
今垣光太郎「せっかくなので優勝目指して頑張りたい」
池田浩二「絶対出られないと思ったが…。連覇します」
丸岡正典「グランプリはいい思い出がないが、そろそろ…」
石野貴之「大レースを勝てずに来れたのは自信になった」
田村隆信「平和島は最近いい。まず1走目に集中」