【ボート】菊地孝平が8回目のG1優勝

 「開設63周年記念大渦大賞・G1」(7日、鳴門)

 人気を集めた1号艇の菊地孝平(37)=静岡・82期・A1=が、インからコンマ03のトップSで逃げて快勝。通算8回目のG1タイトルと、優勝賞金900万円を手にした。2着に篠崎元志、3着に吉田俊彦が入った。

 ボート界屈指のスタート巧者の神懸かり的なS勘は最後まで狂わなかった。優勝戦でも、菊地がコンマ03のトップSから堂々のイン逃げ。「Sは自信があった。久しぶりに勝ててうれしい」と声を弾ませた。

 Sは今節8走すべて0台。本人も「節間全部0台は初めて」と目を丸くするほどさえ渡っていた。意外にも、優勝は14年1月の児島以来、約1年5カ月ぶり。「昨年は歯車が狂って苦しかった。でも、腐らずにやっていれば結果を出せると思っていた」。地道な努力が実った勝利だ。

 次走はまるがめG1・京極賞。さらに、同じ鳴門で7月に開催されるSG・オーシャンカップに向けても、「いいイメージができた」と胸を張った。研ぎ澄まされたS力で、ビッグタイトル連取を狙う。

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