【ボート】静かに闘志燃やす地元勢
「京極賞・G1」(11日開幕、まるがめ)
地元勢で腕まくりするのは三嶌だけではない。重成、森高、さらに女子の平山。香川支部が誇る実力者たちは、静かに闘志を燃やしている。
重成は今年の記念舞台を前にして「自分が看板選手としてありたいとか、もうさすがにないですよ。早く地元の次世代に伸びてきてほしい」と自然体を強調する。しかし、5月のSG・オールスター(尼崎)では行き足、伸びを中心に仕上げて優出2着。さすがに香川の主砲としての活躍に期待がかかる。しかも07、09年の覇者。さすがに地元記念制覇の喜びは忘れられないらしく「それはね、獲りたいですよ。久々に獲りたい」と本音を漏らし、3度目のVを意識していた。
森高は4月の尼崎で優勝すると、続く地元まるがめで優出4着。さらに5月の大村周年で優出5着とリズムを取り戻した。地元記念に向けては「重成さんに任せよう」と冗談っぽく話しながらも「使命感を持って走らなければいけない。それは思っている」と責任感は十分。地元ファンの期待に応える走りを誓った。
平山は16年後期の適用勝率8・21と女子歴代2位の堂々たる数字で、初の女子No.1に輝いた。今年は1月の地元オールレディースで優勝すると3月下関、5月桐生でV。「最近はペラの調子もいいし、結果も出ている」と絶好調。2月の四国地区選では準優は5着に終わったが、2日目から4連勝と目立つ活躍ぶりが光った。今回も華麗なターンで快進撃をみせてくれそうだ。