「マンスリーＢＯＡＴＲＡＣＥ杯　宮島プリンセスカップ・Ｇ３」（１２～１７日、宮島）

　Ｇ３の宮島プリンセスカップが１２日、広島県のボートレース宮島で開幕する。Ａ１級の三浦永理、守屋美穂、遠藤エミ、小野生奈の他、Ｇ１タイトルホルダーの平高奈菜、岩崎芳美ら実力派が多数参戦。ベテランから若手まで、幅広い年齢層のレーサーが激戦を繰り広げる。

　優勝争いは宮島Ｖ６の三浦、レディースチャンピオン連覇の遠藤、今年５月に宮島で開催されたＧ２・レディースオールスターを制した守屋が中心となりそうだ。７月に当地混合戦でＶを飾った三浦は、１３年ぶりにＳＧ・ボートレースダービー（１０月２２～２７日・戸田）の出場権を獲得。初代クイーンズクライマックス覇者が表舞台に返り咲く。ＳＧ１回、Ｇ１戦で４回のＶ実績を持つ遠藤は、宮島でも２回の優勝がある。守屋は４月の児島周年、５月のＳＧ・ボートレースオールスターの準優勝戦でＦ（フライング）。大舞台から遠ざかることになり２０２４年は試練の年となったが、復活の日まで心身を鍛錬。６０日間のＦ休みを消化し、復帰２節目の宮島でＶを狙う。

　小野は前期Ｆ２のため４月から７月まで９０日間のＦ休み。徐々にリズムを取り戻しており、Ｖ争いの一角を担う。ドリーム組の岩崎、中谷朋子、大滝明日香、平高は今期Ａ１復帰ペース。蜂須は初のＡ１を狙える位置だ。６月福岡で優勝している深川麻奈美、７月津で優勝の宇野弥生もドリーム戦に選出されている。

　現在Ｂ１級の鎌倉涼と土屋千明は、今期勝率７点ペース。Ｂ２級の浅田千亜希と富樫麗加も勝率６点と復調している。５０００番台の若手では５月びわこで通算Ｖ２を決めた山下夏鈴が今期初のＡ２ペース。８月浜名湖でデビュー初優勝を飾った川井萌は初Ａ１へばく進中だ。

　昨年１０月から使用されているエンジンは９月末で使い納め。７月に三浦が優勝した２８号機はモンスター級の動きを見せており、８月の新ペラ交換後も伸びは超抜。ミラクルエンジンを誰が引き当てるかにも注目したい。