吉田杏美 運命の出会いは専門学校で
【第50回】吉田杏美(25)=埼玉・124期=
吉田はボートレーサーになってもうすぐ1年になる。ここまでを振り返ると「本当にダメです。全然うまくいかない。もちろん、足りないのは全部です」と渋い表情。3月7日のまるがめ2Rで3着と初めて3連単舟券に絡んだが、これは3艇Fがあったため。まだきっかけをつかんでいないというのが現状だろう。
専門学校で運命の出会いがあり、ボートレースの世界に飛び込んだ。「船舶の授業の講師だった大河原実さんが経営する、アップウインドボートライセンススクールにインストラクターとして就職しました。UWBLSと書いてある、このTシャツの会社です」とお世話になった会社をちゃっかりアピール。
「小型船舶1級、2級と水上バイクの免許を持っていて、小型船舶2級の免許を取りたい生徒に教えていました。その時、ボートレース好きだった大河原社長に“ボートレーサーになったらどうか”と言われたんです。会社の近くにあった平和島へ行ってレースを見たら、迫力とかっこ良さに圧倒されてすぐに目指しました」と選手になった経緯を説明した。
苦悩の日々が続くが、リフレッシュも兼ねて今、ハマっているのはスノーボードだという。「少しでも時間があれば行っています。多いのは群馬県や長野県、新潟県あたりですね。一緒に行く人がいない時は、早朝から一人で行ってバンバン滑りますし、日帰りなんてこともよくありますよ」。とにかく体を動かすことが大好きなようだ。
今後の目標はもちろん、1日でも早く水神祭を挙げること。「ボートレーサーになって本当に良かったと思っています。とにかくできるだけ早くデビュー初1着の水神祭を挙げたいですね」と目をキラキラ輝かせていた。