佐々木裕美ストレス発散は愛息との空手
【第49回】佐々木裕美(33)=山口・85期=
強さと美しさ。この両方を兼ね備えている選手の代表格と言えば今回紹介する佐々木裕美だ。デビュー当初からアイドル級の美ぼうと、そのルックスとは対照的な豪快なレースでファンの心をわしづかみにしてきた。早速、美の秘けつを聞こうと接近したが「30歳を過ぎたら、肌のお手入れが大変なので…。少しでも衰えを遅らせるのに必死です。アイドル?それは若い選手に任せてます」と話しながらも、時折見せる愛きょう満点の笑顔はまだまだ健在だ。
「ペラ制度が変わって、プライベートでは完全にお母さんになってますね」と話す彼女のストレス発散方法は愛息と一緒に習っている空手だ。「子供が一生懸命頑張っている姿を見ていると、自分も(仕事を)頑張らないといけないなといつも思わされます」と小学1年生になった長男に癒されると同時にパワーをもらっているという。
近況はやや調子を落としているが「今は女子が注目されているし、もっと頑張らないとダメですよね」と巻き返しへ燃えている。同じボートレーサーだった最愛の夫をレース中の事故で亡くすという深い悲しみを乗り越えて走り続けている佐々木。波瀾(はらん)万丈のレース人生だが、天国から見守る夫と愛する息子のために、美女ママレーサーはこれからも奮闘してくれるはずだ。