【第７４回】桜本あゆみ（２５）＝栃木・１０１期＝

　西高東低の勢力図が続く女子ボート界に、ようやく楽しみな関東の若手が出てきた。それが今回紹介する桜本あゆみ。先月の鳴門で女子王座デビューを果たした群馬支部期待の２５歳だ。女子王座では凡機に苦しみ予選突破は成らなかったが、５日目にカドからまくり差してＧ１初１着を飾った。

　「女子王座は取材の人が多くてびっくりしました。あまり話をするのが得意じゃないので…」。今回の取材も恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべながら応じてくれたが、水面に出ると「積極果敢な走りを目指しています」と話すようにＧ１水神祭を飾ったレースのように豪快な攻めが魅力だ。

　そして仕事も順調だが「いい報告ができたら、またしますね」と詳細は明かしてくれなかったが私生活も充実しているようだ。「女子王座のような舞台をたくさん走って多くの人に名前を知ってもらいたい」と意気込む次代のヒロイン候補に今後も注目したい。