白石佳江“かっこいいお母さん”目指す

 【第82回】白石佳江(29)=滋賀・96期=

 産休を経て、5月から水面に戻ってきた白石。「みんなに子どもをみてもらっているので、しっかりレースをして帰ろう、何か身につけるようにしよう、と心がけてやっています」と、以前とはレースへの向き合い方が変化したという。家族はもちろんだが、復帰にあたり、師匠を始め、支部の先輩、後輩が助けてくれた。心境の変化は“恩返し”の気持ちが大きく、周囲への感謝を忘れずに、水面を全力疾走している。

 「やっぱりかっこいいお母さんがいいですよね。仕事に行くからには“お母さん、頑張ってきてね”と子どもに言われるようになりたい」と、いまは“かっこいいママさんレーサー”を目指して奮闘中だ。「センター3、4コースあたりが好きです。まだテクがないので、Sを行ってまくるレースをしたい」。持ち味のまくり一発が決まれば、かっこよく映るはず。まだ、ブランクを感じさせることがあることは否めない。それでも、思い切り良く水面を躍動する白石を目にする日もそう遠くないだろう。

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