今井裕梨、制度変更で果敢S取り戻す
【第89回】今井裕梨(29)=群馬・92期
ママさんレーサーが増えているボートレース界だが、今回紹介する今井裕梨もその1人。群馬支部の先輩・万正嗣との間に昨年7月、第1子となる長男が誕生した。産休を経て今年1月にレース復帰を果たしたが、彼女の前に待っていたのがペラ制度の変更。「休んでいる間に制度が変わっちゃったんで本当に戸惑いましたね。最悪のタイミングで子供産んじゃった(笑い)」と当時を振り返る。
「育児中なのでオフの時間が増えるのは楽だけど、レースでは細かい調整が難しい。得意だったSもなかなか決められなくて…」。復帰から間もなく1年。賞金女王シリーズ戦に駒を進めるなど力のあるところを見せたが、果敢にSを攻める彼女らしいレースができないことを嘆いていた。
「子供の将来?ボート選手よりも野球選手にしたい。私も学生時代は野球やソフトボールをしていたので。でもたぶん身長が低いから無理だな~」と子供の話になるとママとは思えない無邪気な笑顔を振りまく29歳に来年も注目だ。