女子初のやまとチャンプ喜多須杏奈
【第12回】喜多須杏奈=徳島・110期=
賞金女王決定戦が新設されて、なでしこレーサーが注目を浴びる年に楽しみな女子選手がデビューを果たした。110期生の喜多須杏奈。女子初のやまとチャンプ、前身の本栖研修所時代を含めれば17年ぶりの快挙を果たした期待のルーキー。ちなみに前回の女子チャンプは現在、女子最強として君臨する徳島の偉大な先輩・横西奏恵だ。
地元鳴門でのデビュー戦を取材したが、実に魅力あふれる選手だった。通常の新人は雑用に追われて自身のレースどころではないことが多い。そして「緊張しすぎてレースのことは覚えてない」と話す選手がほとんど。彼女からも同じような話が聞かれると思ったが、返ってきた答えは「緊張はなかった。それよりもやってやろう、と思ってレースに臨みました。注目されること?別に嫌いじゃないですよ」。“想定外”のコメントとともに堂々とした姿が印象的だった。
やまとチャンプに輝いた経歴だけでなく容姿も光り輝いていた。「誰かに似ているとかは言われたことないですね~。私って誰かに似てます?」とルックスについての質問に、はにかんでいた表情も男心をくすぐられてしまう。成績が伴ってくれば人気が爆発する可能性は高い。活躍が楽しみな「横西2世」に今後も注目したい。