【第２２回】片岡恵里＝８４期・山口＝

　関西のレース場に参戦したときは選手仲間と甲子園へ試合観戦に行くことも多いという阪神タイガースファンの片岡恵里。猛虎Ｔシャツを着てピット内で作業する姿もよく見かける。それでも最近は阪神の弱さに少々うんざり気味のようだ。「最近は阪神が弱いので、あまりテレビでも野球を見ませんね。上本（博紀）選手が男前で好きなので、これからも使って欲しい」と和田監督に提言もしてくれた。

　虎の低迷とともに彼女を悩ませているのがペラ制度の変更だ。家庭では１１歳と８歳の女の子を持つ母親。レース以外での時間が作れるようになった今回の制度はママさん選手には好評だが「時間があるのはうれしいけど、自分にとっては前の制度の方が良かった。事前にペラの準備ができないことの方が不安。実際に女子王座でも苦労しましたから」。その言葉通り、以前は粘りの走りで道中競り勝つレースが身上だったが、女子王座では“ピンロク”型に変身してしまった。

　「それでも制度が変わった以上は対応しないといけないから」と若松でも入念にペラ調整している姿が印象的だった。愛するタイガースともに秋からの反撃に期待したい。