平山智加、女王の強さを支える探求心

 【第91回】平山智加(28)=香川・98期=

 2014年最初のなでしこ大図鑑は平山智加を紹介する。昨年は大活躍の1年だった。1月尼崎周年で14年ぶり男女混合G1Vの偉業を果たすと、12月には賞金女王決定戦で悲願の女子G1初制覇。まさに平山で始まり、平山で終わった女子戦線だった。

 彼女の強さを支えているのはどん欲な探求心だ。以前、雑談をしている時に「私も記者さんの仕事と同じで、仕事でも私生活でも興味を持ったら“取材”して分かるまで調べなきゃ気が済まないんです。ファッションでも気になるものがあったら、とことん調べますから」と話していた。その言葉通り、昨年はSG、G1中心のあっせんだったが、トップレーサーから多くの事を学んでいる場面を取材中によく目にした。

 その積み重ねが賞金女王決定戦Vに結びついたことは間違いない。「まさか(枠番抽選で)2回も1号艇で出るなんて思わなかったです。とにかくツイてました。勝てる時はあんなもんです」と謙そんしていたが、運だけでなく実力で勝ち取った女王の称号だと思う。今年も女子の中心として、昨年以上の活躍を期待せずにはいられない。

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