【地方競馬】トラックマンから記者へ

 「地方競馬記者コラム・仕事 賭け事 独り言」

 突然の人事異動で、美浦トレセンを中心として活動する「馬サブロー」のトラックマンから、デイリースポーツ南関東競馬担当の記者として、7月から新たな職務に就いている。

 同じ、競馬取材をする職業ながら、トラックマンと記者は求められる資質が違う。なおかつ50歳を過ぎてからの転身は想像を越えるつらさ。生活のリズムが全く違うことに、なかなか体がいうことを利かない。そして、個人差はあるだろうが、年齢からくる自身の学習能力の低下は、我ながら嘆かわしい限りだ。

 7月2週目大井競馬が、新天地での初仕事となった。記者席での原稿作成がひと段落して、スタンドから降りてくるとさらに「じぇじぇじぇ」という光景が我が目に入ってきた。

 なんとそこには「予想屋とそれに集まるお客さん」の姿。南関東では全ての競馬場で予想屋が公認されているのは知識としては知ってはいたが、あらためて目の当たりにするとびっくり。JRAの各競馬場がさながら、テーマパークの感がするのに対し、この後に見た4場ともに、いかにも「鉄火場」。ある意味では本当に新鮮に感じられた。

 仕事の上では「競走馬のクラス編成」に面食らった。A、B、C、未格付けに分かれ、なおかつクラスの中にも組で細分化されて番組が成り立っている。JRAでは1着賞金(重賞は2着以内)を元にクラス編成されるが、地方競馬は獲得賞金を元に編成されている。それ故に、東京ダービー馬が最高位ではなく、A2格付けされていたり、Bクラスのメーンレースで初勝利を挙げるなどという、JRAではまずお目にかかれない現象がたびたび起こる。

 慣れない職場で、まだ多くの戸惑いを抱えているが、競馬の予想するのはトラックマン時代と同じ。「クド勘」のタイトルにあやかり、本紙予想でヒットを飛ばして読者の皆さまに役立つように、全力投球する所存。どうかよろしくお願いします。(南関東競馬担当・工藤 修)

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