【競輪】千葉競輪の存続を
「競輪記者コラム・仕事 賭け事 独り言」
3日から千葉競輪場で開催された「日本名輪会カップ・第34回白鳥伸雄杯」の取材に行ってきた。当所へ取材に行くのは、2014年10月の記念開催以来だった。
千葉競輪場は多くの思い出がある場所だ。
1つ目の思い出は05年9月の開設56周年記念・決勝戦。競輪ファン時代に、スピードチャンネルの素人車券対決企画に当選した私は、決勝戦を1点的中。(海老根恵太-山口幸二の2車単2130円を3万3千円購入)70万円オーバーの払い戻しを受けた。番組の最後にはデイリースポーツ評論家の工藤元司郎さんにほめてもらった。まさか、その時、一緒に仕事をすることになるとは、まったく思わなかったが。
2つ目の思い出は専門紙記者時代のデビューが千葉競輪場だった。初めて入った検車場。緊張感のある雰囲気に驚いた。S級上位の選手の顔しか分からない状況で、A級のベテラン選手に失礼を承知で、「新人記者ですいません。名前を教えてください」と聞き回ったのは、ほろ苦い思い出だ。
そんな思い出のいっぱい詰まった千葉競輪場が廃止の方向へ向かっているのは悲しい話だ。今年1月23日、千葉市が千葉競輪の廃止へ向けて調整作業に着手という発表があった。2017年度末(2018年3月)での廃止の方向性を示しているが、千葉競輪の運営を包括委託している日本写真判定は、「まだまだ千葉競輪には力がある」と廃止ありきの考え方はまったくない。
8日から始まる千葉市議会では競輪事業について討論される予定。今後どのような動きがあるか分からないが、何年後かに、笑いながら「廃止騒動があったよね」と千葉競輪場で話していられることを願いたい。(関東競輪担当・松本 直)