【地方競馬】ナイターで変わる南関東

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 昨年より2日ほど早く7月19日に梅雨が明けた関東地方。開けるやいなや連日うだる暑さが続いている。その不快感を吹き飛ばすべく、お勧めするのが南関東ナイター競馬。今年6月に全国で7場目のナイター競馬場として仲間入りした船橋が加わり大井、川崎と南関東では3場で開催されているが、3場ともに東京湾からそう遠くないため、海風が吹き込んでくることが多い。そして、競馬場だけにコースを含め地表が砂や、芝生など部分が多いため、街中を歩いているときより照り返しが少ない。それ故、熱帯夜となっても体感温度はそれほど高いという感じはなく、心地よささえ覚えることがあるぐらいだ。また、その3場でともにナイター競馬のおともには欠かせないビールの販売が充実しているもお勧め材料だ。

 25日は、川崎競馬場でいろいろな種の馬たちとふれあえる「馬フェスタ」が催され、早くから多くの家族連れなどで、内馬場芝生広場が大にぎわい。ばん馬とのふれあいにはまだ暑い中、予想以上の長い列ができていた。もともと、芝が敷き詰められた内馬場が広く、遊技具が多いために子ども連れが多い競馬場。今年は近くのヤンママと子どもとのグループが集まりが目立ち、競馬場とは思えない光景が連日記者席から見られる。

 元祖ナイター競馬の大井競馬場では、27日から始まる今開催(27日~31日)と次開催(8月11日~15日)「タイ&ビールフェスティバル@トゥインクルビーチ」として、内馬場に本場馬と同じ砂を敷き詰め、イルミネーションを施したトゥインクルビーチが登場。タイ料理を味わいながら、競馬を楽しめる。また、30日にはバーベキューガーデンにて「婚活パーティー」という記者の感覚からすると驚きのイベントが催される。

 新しく始まった船橋でも、今までは絶対に見られなかった浴衣姿の若いグループが見られたりと、ナイター競馬では新しい客層が着実に増えてきている。初めて記者が訪れた昭和50年代半ばは、ノミ屋、コーチ屋が大手を振って歩いていた南関東競馬場も、40年近くたち空気は大きく変わった。競馬場が、健全さという言葉と似合い出してきたのには違和感を覚えるが、競馬への新規参加者の増加というのは大変喜ばしいこと。さらに売り上げ増加へも結びついていってほしい。(南関東競馬担当・工藤修)

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