【ボート】茅原悠紀なぜコンサドーレ?ユニホーム着用の謎に迫る
「ボートレース記者コラム・仕事 賭け事 独り言」
レース中はカポックを着用しているが、選手がピットで作業を行うときの服は決まっておらず自由。Tシャツであったり、同期や仲のいい選手同士で作ったレーシングウエアであったりと人それぞれだ。
個人的にふと気になったのが茅原悠紀(29)=岡山・A1・99期=の着用しているウエア。新聞の紙面や、ボートレース中継で見たこともあるファンも多いかもしれないが、最近はずっとサッカーのJリーグ、コンサドーレ札幌のユニホームを身につけている。
サッカーのユニホームを着ている選手も少なくないが、地元のチームのものであったり、海外の有名クラブのものであったり、何かしら着る理由は浮かぶことが多いのだが、“茅原=コンサドーレ”というのは意外というか、岡山出身の茅原がなぜコンサドーレ?、ピットで着るくらいなのだからよっぽどのファンなのか?-。なぜ?という疑問しか浮かばなかった。
その理由を尋ねると「コンサドーレのパートナーアスリートをやっているんです。HPにも載っていますよ」との返答。コンサドーレ札幌のオフィシャルHPを見ると「相互の価値を高めるための活動の一環としてボートレーサーの茅原悠紀選手を“北海道コンサドーレ札幌パートナーアスリート”に任命し、両者のPR活動を行ってまいります」と記されている。
そのため、茅原がボートレーサーとして活動の際はコンサドーレのロゴやエンブレムの入ったユニホームを着用してPR活動を行い、またコンサドーレが発行する公式制作物で「パートナーアスリート」として紹介し、ボートレースを知ってもらい、お互いのPRをしているという。
先日行われたSG・オールスターで準優勝となり、メダルの授与式に登場した際にもユニホームを着用し、“コンサドーレアピール”に貢献していた。また、レースのない時にも「この前は札幌へ野球で言う始球式みたいなもの、審判にボールを渡す役をやってきましたよ」と、ボートをレースの普及のために、レースのない時にも積極的に活動を行っているようだ。
面白い取り組みだと思う。北海道といえば競馬や競輪は本場があるが、ボート場はない。それだけに、どうしてもなじみは薄く、ボートレースを見たこともない人が多いと聞く。少しでもボートレースを知ってもらう機会を作れるのならいいことだ。
インターネット投票が普及したこともあり、北海道でもボートレースを楽しめる環境はある。どれだけの効果があるのかは分からないが、北海道にもボートファンが増えることを願いながら茅原の活動を応援したい。(関西ボートレース担当・松下央)